文化財修復
2022/05/01更新
阿弥陀堂修復情報 宮殿修復vol.3「各部材の修理」
各部材の修理(2021年2月~2022年1月 実施)
宮殿の部材は調査を基に図面を作製し、修復を行いました。
屋根の漆塗に加え、柱・
向板
・天井・組物・礼盤は金箔を押し直し、木部の損傷した部材や
瓔珞
※1など欠失部材があるものは補修を行いました。錺金具はすべて洗浄・補修し、施されていた工法に合わせて
水銀鍍金
※2と漆箔で修復を行いました。
※1 瓔珞:玉と花形の金具を編み合わせた飾りのことです。
※2 水銀鍍金:紀元前からある方法で、鍍金させるものに水銀と金を載せ、水銀を蒸発させて金を 定着させる方法です。また作業の際は環境への対策で特別な設備下での作業を 行います。
屋根修復の様子
升組修復の様子
柱修復の様子
修復を終えた瓔珞