文化財修復
2021/02/26更新
飛雲閣修復情報 「畳修復【2020年1月~3月 実施】」
畳修復【2020年1月~3月 実施】(2020.10.1)
今回の修復では、飛雲閣の1層から3層に敷き詰められている畳130枚の修復を行いました。作業は昔ながらの伝統的な工法で行われました。
畳は、幾重にも重ねた稲藁を締め付け圧縮して作られる畳床、経糸にい草を編み込んで作られる畳表、畳表の角の摩耗を防ぐため、長手方向につけられる畳縁という構造になっています。2層目、3層目の畳床には藁を手で編んだ手法(手床)が使われています。手床は再現することが大変難しい先人の高い技術で作られており、修復と表替え(畳表の交換)を繰り返して現代まで受け継がれています。
先人の高い技術で作られた畳床(手床)
畳表と畳縁
修復前の畳
修復を経て新しくなった畳