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文化財修復

唐門修復情報 漆(うるし)工事 Vol.2「漆を塗るための下準備」

漆を塗るための下準備(2020.7.20)

漆を塗る前に、傷んだ箇所の補修を行います。亀裂した箇所に用いる刻荢こくそは、生漆きうるし米糊こめのり欅粉けやきこ綿わたを混ぜたもので、これを割れが深いところに埋めていきます。欅粉は水分を吸収し収縮するので、生漆と米糊に混ぜる前にいぶり、刻荢の硬さを調節します。また、綿を使用することで刻荢を割れにくく、強固なものにします。刻荢は乾燥しやすいので、その日に使用する分しか作らず、空気に触れないように保存をします。
刻荢を埋める作業は竹べらを使用します。乾燥で収縮することを考慮して埋め、完全に乾いたら浮きあがっている部分を刃物で削ります。
次回は、柱を平坦にするために必要な下地作業について紹介します。

紫外線や風雨で傷んでしまっています

刻荢と生漆

木材の隙間も埋めていきます

少し高くなるように刻荢を埋めていきます

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