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文化財修復

飛雲閣修復情報 屋根葺替工事 Vol.7「茶室『憶昔』の修復」

茶室「憶昔いくじゃく」の修復(2018.10.22)

「憶昔」は1795年に飛雲閣に増築された茶室で、屋根工事として、ひさしの補修、こけら葺屋根の葺替を行っています。
憶昔の庇の天井は、竹を藤蔓ふじつるで組み、薄い板をはった化粧天井です。屋根を美しく葺くためには、この化粧天井の上に直接屋根を葺くので、竹組を綺麗な平面に仕上げることが重要です。
しかし、竹は一本一本が個性をもっていて、成形した木材のように真っ直ぐではありません。また、状態の良い竹は再利用し、新旧様々な竹を組み合わせるため、庇天井の修復はとても高度な技術が要求される作業となりました。

憶昔外観(修復前)

憶昔内部(修復前)

解体された憶昔屋根

新しくこけらが葺かれた憶昔屋根

美しく組まれた竹組

完成した庇の天井

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