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国宝「本願寺阿弥陀堂」内陣修復にかかる執行長談話

 現在、本願寺では、国宝建造物である阿弥陀堂の内陣をはじめ、飛雲閣及び唐門の修復を国庫補助対象事業として、行っております。順調に進捗しておりますこと、国並びに京都府をはじめとする関係機関のご支援と、全国の寺院、僧侶及び門信徒の皆さまのご協賛の賜であり、心よりお礼を申しあげます。

 修復事業の進捗状況につきましては、適宜「宗報」及び「本願寺新報」等においてご報告いたしますので、引き続き、ご協力いただきたく、何卒よろしくお願い申しあげます。

 さて、平成30年本山告示第5号をもってお知らせいたしましたとおり、いよいよ阿弥陀堂内陣の修復工事が本格化することに伴い、修復完了(2022年3月)までの予定で、内陣を閉鎖いたします。このため、本年12月17日より親鸞聖人御真影を御影堂内陣北脇壇にご動座(ご移動)し、阿弥陀堂の御本尊・阿弥陀如来を御影堂内陣中央御厨子にご遷仏(ご移動)することといたしました。

 このたびの措置につきましては、従前の阿弥陀堂又は御影堂の修復時に、一つの御堂を両堂体制とした「総御堂(そうみどう)」様式とは異なる新たな荘厳形態となりますが、法要修行や修復期間を含む現状からも最善の方法であると判断いたしました。さらに、将来、御堂の修復を行う際、これまでの「総御堂」様式に加え、今回の様式を一つの選択肢として後世に伝えるべく決定した次第であります。

 宗門関係者の皆様には、何卒意のあるところをお汲み取りいただき、今後とも修復事業の推進にご理解とお力添えを賜りますようお願い申しあげます。

  2018(平成30)年11月8日

本願寺 執行長 武 田 昭 英

 

本山告示第5号
 このたび、国宝本願寺阿弥陀堂内陣修復工事の進捗に伴い、本年12月18日から修復工事完了までの予定で、阿弥陀堂内陣は、閉鎖される。このため、阿弥陀堂にご安置の御本尊を御影堂内陣にご遷仏し、併せ、御真影を御影堂内陣北脇壇へご動座する。
 なお、ご遷仏及びご動座にかかる「御遷仏・御動座法要」を、本年12月17日午後4時30分より御影堂において修行される旨ご治定になった。
  2018(平成30)年11月8日

執行長武  田  昭  英
副執行長  富  永  愼  秀
執  行  中  尾  史  峰