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唐門修復情報<漆工事 vol.1>

彫刻を引き立てる黒漆の修復(2019.3.15)

唐門の漆工事が始まりました。門全体に塗られた「黒漆」は、極彩色の彫刻を引き立て、唐門をより艶やかに演出する大切な存在です。また、漆は木材を保護する役割も担っています。

修復では、まず、紫外線や風雨で劣化が進み光沢が失われた漆や、亀裂が入り傷んだ箇所をき落とし、下地の調整を行います。 この下地の段階で塗面を凹凸おうとつなく平らに仕上げることが重要で、少しでも下地に歪みがあると、漆を塗った際に表面が美しく仕上がりません。 そのため、かざり金具などを止めていた釘穴には細い棒で埋木うめきを施し、亀裂のあった箇所は、「刻苧こくそ」と呼ばれる漆に木くずや綿を混ぜたパテを埋め、場所によっては布をあてたりして、何度も調整を行い、下地を平面に仕上げていきます。

漆塗修復作業前の扉(南東側)

「叩きのみ」という道具で漆を掻き落とす

傷んだ箇所を慎重に掻き落としていく

刻苧で塗面の凹凸を埋める様子

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